障がい者雇用支援サービスを提供している企業の多くは事例を紹介しています。
各社ウェブサイトから事例をピックアップして要約しました。他社の取り組みの感触をつかむためにご活用ください。
IBUKI導入事例「出光クレジット株式会社」
出光クレジット株式会社は、障がい者雇用支援サービスIBUKIを導入し、障がい者雇用の課題解決とノウハウ習得を実現しました。
IBUKIの導入前、同社は障がい者雇用の採用見極めや採用競争、さらにはスキルや業務のミスマッチといった定着の問題に直面していました。
IBUKIの導入後、これらの問題が解決され、採用から定着までの障がい者雇用のノウハウを習得することもできました。現在、出光クレジットでは、障がい者社員が作ったハーブティーや生バジルなどを社内で利用するなど、IBUKIの成果物が活用されています。 今後、IBUKIで得た知見を活かし、会社全体で障がい者雇用を推進していく方針とのことです。
事例のポイント:
1.IBUKIの導入により障がい者雇用の課題解決とノウハウ習得を実現した。
2.IBUKIではたらく障がいのある社員は、自主的に試行錯誤したり発信している。
3.IBUKIで得たノウハウを活かし、会社全体の障がい者雇用を進める方針を掲げている。
参考サイト:https://start-line.jp/blog/idemitsucard-ibuki/
コルディアーレ農園 導入事例「日本ビジネスシステムズ株式会社」
日本ビジネスシステムズ株式会社(以下、JBS)は、障がい者雇用支援サービス『コルディアーレ北九州農園』を導入し、新たな障がい者雇用の取り組みを進めています。
以前は経験者採用枠を中心に雇用受入れを行っていましたが、雇用人数の増加に伴い、新規受入が可能な部門が少なくなっていたという課題がありました。
そこで、JBSが掲げる行動指針の一つである”Diversity&Inclusion(一人ひとりの個性を大切に)”のもと、障がいがある社員を含む全社員が一緒に考えていく環境を作るため、農園での雇用受入を開始しました。
これにより、障がい者が働きたくても難しい状況にあった人々が、社会とつながる喜びを感じる機会が増えました。 さらに、農園で収穫された野菜は、社員食堂で使われ、これがD&Iの観点から社内に広がりを持つ一因となっています。
これらの取り組みを通じて、障がいがある中で働くことや、障がい者雇用、地方創生に対する全社員の理解を深めることを目指しています。
参照サイト:https://www.jsh-japan.jp/cordiale-farm/cases/2694/
わーくはぴねす農園 導入事例「パナソニックエイジフリー株式会社」
パナソニックエイジフリー株式会社は、障がい者の雇用促進を目指して2018年、わーくはぴねす農園内に「エイジフリーファーム」を設立しました。知的障がい者、精神障がい者、身体障がい者を含む24名の障がい者スタッフと8名の農場長が働いており、会社全体の障がい者雇用率は2.40%で、法定雇用率を上回っています。
会社は当初、障がい者を各介護事業所に配属する案を検討していましたが、介護の現場で必要とされる身体的負担やコミュニケーション能力を考慮すると、障がい者スタッフ自身への負担が大きく、現場での雇用負荷も生じることから、農園での雇用を選択しました。
エイジフリーファームで収穫された野菜は、栄養や調理法を紹介したカードやスタッフの作業風景や集合写真を掲載した「紹介チラシ」を添えて、全国の事業所に配布され、これにより社員のノーマライゼーション意識の向上に貢献しています。
今後の目標としては、収穫した野菜をより効果的に活用し、ファームの存在意義をさらに高めること、子ども食堂への提供や地域への貢献を通じて新しい交流の輪を生むこと、そして、障がい者、ご家族、社員の幸せを支える存在であり続けることが挙げられています。
これらの取り組みを通じて、エイジフリーファームは障がい者雇用の促進と社内のノーマライゼーション意識の向上、人の「尊厳」に対する想いの深化を実現しています。
参照サイト:https://plus.spool.co.jp/case/detail/panasonic-af.html